頑張り続けることは体に良くない

脳と情動

こんにちは。たかしです。

今回は頑張り続けることで起こるデメリット

について解説していきます。

 

闘うことはストレス

前回は不安になると逃げたくなったり、事実

を受け入れにくくなる心理になるという内容

でした。

 

では、脳の扁桃体が興奮し「闘争」と「逃

走」で闘うことを選んでそれを続けるとどう

なるのでしょうか?

 

私たち人間は闘うことで、短期では副腎髄質

から「アドレナリン」、長期だと副腎皮質か

ら「コルチゾール」などのストレスホルモン

が分泌されます。

 

 

アドレナリンの役割は心拍出量、血圧、呼吸

数、筋肉への血流などを増やして、発汗など

の反応を引き起こし一次的に身体能力を向上

させて「闘う」状態に体をサポートしてくれ

ます。

 

 

しかし、それが長時間続く、もしくは1日に

何度も繰り返されると心拍と血圧を上げるた

め血管が収縮し、血流が悪化して全身の細胞

に栄養が行き渡らなくなってしまいます。

 

また、アドレナリンは血小板の働きを活性化

するため、血液が固まりやすくなり、血液が

ドロドロの状態になります。

 

つまり、アドレナリンが何度も分泌されると

血管の老化が加速し心筋梗塞や脳卒中などの

心血管系疾患になるリスクが高くなってしま

うのです。

 

頑張ってることが身体にとって悪影響となり

病気になる可能性が高くなるなんて皮肉な話

ですよね。

 

自律神経のルール

私たちの身体には自律神経という神経があり

、その名の通り神経が自律(自ら動くこと)す

ることで私たちが意識しなくても身体の機能

を正常に保ってくれています。

 

自律神経には活動時に優位になる交感神経と

休息時に優位になる副交感神経の2種類があ

り、その特徴からよく自動車のアクセルとブ

レーキにも例えられています。

 

日中の活動時に交感神経がちゃんと機能する

ことは大事なことですが、私たちの身体は24

時間休憩なしで動けるようにはできていない

ため、副交感神経による身体の回復や修復が

不可欠なのです。

 

つまり、動いたらちゃんと休むことがセット

になっているわけですね。

 

この身体に備わったルールを無視して、頑張

り過ぎてしまうと病気や身体の故障を起こし

てしまうのです。

 

自律神経を交代させる

では、自律神経を正常に働かせるにはどんな

方法があるのでしょうか?

 

①入浴する

まずは、ちゃんとお風呂に入ることです。

 

大事なことはちゃんと湯船に浸かるというこ

とで、シャワーではダメです。

 

最近は忙しいからとか、浴槽を洗うのが面倒

くさいと言い訳をする人も多いですが、シャ

ワー派の人は大損しています。

 

湯船にちゃんと浸かることは、マッサージと

同じ効果が期待でき、身体が温まることによ

りホッとして心身の緊張が緩みます。

 

リラックスして緩むことは、血液中のスト

レスホルモンを減らしてくれます。

 

この入浴という習慣が日本人が世界でも寿

命が長い理由の一つであるとも言われてお

り、実際に湯船に入る習慣のない国では心

血管系疾患で亡くなる人の割合が日本より

も多いです。

 

②有酸素運動

次にあまり激しくない有酸素運動でウォー

キングも効果があります。

 

このあまり激しくないというのが重要で、

きついジョギングや筋トレなどは心肺機能

に負荷をかけ、活性酸素をたくさん増やし

てしまうため20~30分程度のウォーキング

が健康のためにはちょうどいいのです。

 

 

よく運動について勘違いされている方がいる

のですが、運動には「体を鍛える」ものと、

「体を整える」ものの2種類あって、その目

的を混同して認識してしまいがちです。

 

今回紹介しているウォーキングは身体の機能

を維持するための運動ですからきつくなくて

大丈夫です。

 

ゆっくりと歩くことで酸素を効率よく取り込

んで血圧が安定し、体を動かすことで血行も

良くなって筋肉が緩みます。

 

筋肉の緊張が強すぎると体は疲れているのに

脳が興奮してしまい寝つきが悪くなってしま

いますが、有酸素運動によって寝つきが良く

なり睡眠の質も上がります。

 

 

③マインドフルネス

最近よく聞くようになったマインドフルネス

もストレスホルモンを減らす効果が知られて

います。

 

マインドフルネスと聞くと難しそうとか、怪

しいというイメージをいまだに持っている人

もいるかもしれませんが、要するに宗教的な

要素を除いた瞑想のことです。

 

呼吸に集中して、今この瞬間に意識を向ける

ことで、不安や怒りなどの感情を鎮めてスト

レスホルモンを減らす効果があると言われて

います。

 

他にも方法はありますが、あまり多くても頭

に入ってこないので今回はこの3つの方法を

紹介させていただきました。

 

どれも簡単にできることなので、気軽にやっ

てみてください。

 

こうした体の仕組みによって起こる問題も対

処法を知って実践することで、病気の予防だ

けでなく毎日穏やかな気分で生活することに

もつながりますので、自分の体は大切に扱っ

ていきたいですね。

 

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