否認への対処法1

脳と情動

こんにちは。たかしです。

今回は不安から来る否認への対処法について

解説していきます。

 

時間を置く

前回の投稿で否認とは、自分にとって好まし

くない現実、不安や恐怖を感じるような事実

と直面したときにそれを否認する心理のこと

と説明しました。

 

否認とは不安が強くなってしまうことで意識

が嵐のようにかき乱され、それこそいつ通り

過ぎるか心配で逃げることを選択してしまう

ことも当然あります。

 

 

この否認への対処法として大事なのが「時

間」です。

 

なぜ時間が大事なのかというと、頭の中が不

安でいっぱいの状態は扁桃体が興奮していて

冷静な判断が困難、もしくは不可能になって

しまうからです。

 

否認の状態の人は今すぐこの現状を何とかし

たいという衝動に急き立てられるような気分

になりがちです。

 

そこで嫌な気分になったら環境を変えて気分

転換したり、早く寝たりすることで少し時間

を置いてみると気持ちが落ち着かせることが

できるのです。

 

 

これは最近よく聞くようになったアンガーマ

ネジメントと同じ理屈で、少し時間を置くこ

とで扁桃体の興奮を抑えての脳の冷静さを取

り戻すために重要です。

 

一休さんの言うように「一休み」が不安を鎮

めて冷静になるための第一歩と覚えておきた

いですね。

 

表現する

時間を置くのは冷静さを取り戻すための第一

歩となりますが、不安を軽減するまでには至

りません。

 

そこで次の方法ですが、今の気分を表現する

ことが重要です。

 

日本人は我慢をすることや本音を言わないこ

とが美徳のようにされる傾向がありますが、

それが行き過ぎて病気になったりすればそん

な美徳なんて価値のないものと言わざるを得

ません。

 

ある心理実験で、注射をされるときに「痛

い」と言葉で言ったグループと、何も言わず

に我慢して注射をされたグループでは痛いと

言ったグループの方が痛みのストレスが5分

の1に緩和していたことがわかりました。

 

 

この実験からわかることは泣いたり、叫んだ

り感情を出すことはみっともないと思うのは

自我の問題であり、身体の反応としては自然

なことなのだと言えます。

 

 

感情に蓋をしない方が楽に生きることができ

るというわかりやすい例ですね。

 

この感情を表現することは比較的男性の方が

苦手としている人が多いと思います。

 

職場で弱みを見せたくない人もいれば、家族

に心配をかけさせたくないという人もいるか

もしれません。

 

その結果不安とストレスが蓄積し否認が強く

なってしまったり、最悪の場合は鬱になって

自殺する人もいます。(自殺率は男性の方が

女性の約2倍多いと言われています。)

 

誰もが毎日穏やかで健康に生活したいもので

すが、日常に溢れた不安の種を放っておかず

に適切に対処していくことが大切です。

 

今回は否認の対処法として「時間を置く」こ

と、「感情を表現する」ことについての説明

でした。

 

次回も引き続き否認の対処法について解説し

ていきます。

 

 

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